あまり悪夢を見ない。
見ないんじゃなくて夢の内容を忘れているだけかもしれないけど、今のところは恐怖や苦痛でうなされたりいやな気分で目覚めることはない
ただ、変な夢はよく見る。夢はたいてい変でつじつまが合わないものだけど、一年くらい前にみたタコとイカの夢はいまだに忘れられない。
夢の中で「海でタコがとれるよ」、と教えてくれる人がいて、徒歩5分くらいの瀬戸内海にタコをとりに行く。海は豪雨後の川のように波立ちミルクティー色の濁流が右から左へ流れていた。その流れの中にギャグアニメのように丸くて赤いタコと三角で白いイカが浮き沈みしながらたくさん流れていく。橋の上から手を伸ばせばいくらでも拾える状況。これは簡単!しかもタコもイカも一体でお刺身100人分はとれそうに巨大だ。喜んで拾おうとしたらいつの間にかイカばっかりになっていた。「残念、タコがいなくなった」と、手ぶらで帰る道中で出会った人にその話をしたら「イカでも良いよ、おいしいよ」と言われて、「そうだな、なんでタコにこだわってたんだろう」と思ったところで目が覚めた。
この夢、なぜかいまだに時々思い出す。「タコじゃなくてもいい、イカもいいよ」と心の中で言ってみるとなんだかしあわせな気分になるから不思議。