今日もモンキチョウを轢いてしまった
モンキチョウは秋口になるとよく見かける黄色い翅の小さな蝶だ。まだ昼間の気温が35度前後の8月下旬、桜の葉の散る頃には姿を見せる。羽ばたくたび少し上下しながら飛ぶ様子は、無邪気にスキップしてる子どものようだ。
このかわいらしいモンキチョウが、道沿いの田んぼや草むらからいきなり道に飛び出してくることがある。「あっ!」と思った時には轢いてしまっている。たいてい稲や雑草の高さを飛んでいるので少々よけても走る車の風に巻き込まれるようだ。
自分で轢いてしまった時もそうだけど、わたしの前を行く車に轢かれたモンキチョウが、小さな枯葉のように対向車の起こす風に巻き上げられては落ちて転がるのを見るのも胸が痛い。さっきまで楽しそうにスキップしていたのに・・・。
モンキチョウは気の早い秋の使者だ。このところ年々秋の訪れが遅いのは、人が使者に丁重な待遇を欠いているせいかもしれない。